作曲家 バートバカラックは85歳。(来月86歳)
なのに、なんと来日中なんです。2年前の前回も奇跡のように思っていたのに。
一晩に2回公演を3日もやったり、公演回数もグッとアップしてるし。


2008年、2012年、この目に生で焼き付けること今回3回目。
4月10日 NHKホール オーケストラ版。
ピアノの椅子からズリ落ちそうな体勢(前にかがみにくいよう)なのだけど
鍵盤さばき、指揮さばきは 全く年齢とはかけ離れた動き、
そのギャップで気づくのはまさに、音楽で生きぬいている人。
完全に透明な空気を観た気がしました。
どんな分野でも、ここまでたどり着く人って地球上で何人いるのだろう。

会場が明るくなっても、観客がしばらく誰も動かない一体感。
ロビーに出ると、ピーターバラカンさんが男子トイレの前で至福の顔で談笑していました。
今、ロビーにいる人は全員しあわせだろうなと思った。
考えたら、何で皆がこんなに感動するんだろう。
英語だから歌詞でじゃない
やっぱり音楽の波動とバカラックさんの存在なんだろう。


とはいえ実はささいなひとつ不満があった。
ちょっとスピーカーが無駄にうるさかったかな。せっかくオーケストラだったのに。


そんなことを思いつつ、数日余韻にひたっていたのだけど、
その間もバカラックさんは東京にまだ滞在中。
朝、ピーターバラカンのラジオ番組で、バカラックのほんのインストゥルメンタルの曲が流れただけで
また泣いちゃってるじゃんワシ。自分で驚くわ。
そんな今日は14日、ビルボード東京の最終公演当日、
残席情報をみたら,チケット代が高額だけあってまだ空席あり。
まさに東京での最後のステージ…。思い切って、電話してみると
そこから観たいんですという席がラスト空いてるというので選択。
仕事終わってないけど、21:30からだからいいでしょ。と駆けつけた。
俯瞰気味にみえるこの席はステージのすべてを堪能できた。しかも音もイイ!
限られた時間の中で、本当に今夜を選択してよかった。



私は生涯で4度、音楽の神様 バカラックを観た。
もう本当にそれだけで、丸もうけな気分なのです。




(この写真もう何年も使ってるけど…85歳の今の姿の方が素敵!)



この37年前のバカラックさんはちょっと威圧感あり(苦笑)
でもこのライブ、音はすんばらしいです。47分もあるので音だけ楽しんでも。




バカラックバカラックの間に
6年活動を待ったアーティストのゲスト出演のライブを観てきたりしたので夜不在多かったウィーク。
「だから最近、ゴハンの時間がまちまちなのね」と不満顔のオッド。